ニュース一覧

オープンキャンパスにおいて、Zoom研究室説明会を行います。

オープンキャンパスにおいて、横川研究室及び澤田研究室ではZoom研究室説明会を行います。

ご興味のある方は、研究室の生の声を聞ける貴重な機会ですのでぜひご参加ください。(詳しくは各研究室HPへ)

 【横川研究室】:11月23日(月) 11:30~、14:30~、15:30~ 

 【澤田研究室】:11月23日(月) 13:00~14:00、14:15~15:15

2020年11月20日

【お知らせ】3月4日 横川 慎二教授が「第3回UEC Ambient Intelligence Agoraミニシンポジウム」にて講演致します。

令和3年3月4日(木)横川 慎二教授が第3回 UEC Agoraミニシンポジウム「AI・ビッグデータ × 図書館 ~デジタル革新による共創の場の再生~」

において「学修空間における環境センシングテータの活用」と題し講演を行います。

全体開始は13:10~、横川教授による講演は14:05~14:25を予定しております。

詳しくはこちらをご参照下さい。

2021年02月26日

【お知らせ】3月8日開催の「電気通信大学 新技術フェア2021春」にて大川 富雄センタ長、市川 晴久特任教授、早瀬 修二特任教授が講演いたします。

2021年3月8日(月)13:00~開催の電気通信大学 新技術フェア2021春(エネルギー分野を中心)に、iPERCの研究テーマを大川 富雄教授・センタ長

市川 晴久特任教授、早瀬 修二特任教授がご紹介いたします。(オンライン開催)

 

全体の詳しいプログラム内容はこちらをご参照下さい。

 

2021年03月02日

【お知らせ】曽我部 東馬 准教授の筆頭著者の論文が" Communications Physics "に掲載されました。

曽我部 東馬 准教授の筆頭著者の論文が英国Springer Nature社のオープンアクセス誌" Communications Physics "にオンライン掲載されました。                                       (英国時間2021年3月1日午前10時/日本時間1日午後7時)

 

~脱炭素に向けた次世代エネルギー変換技術に新たな道~

◆ 希土類添加半導体のエネルギー移動機構を光制御することによりラチェット効果の実現に成功

◆ 希土類発光中心における2段階光吸収を世界ではじめて検証

 

電通大ニュースリリースの内容は こちら をご参照下さい。

 

2021年03月02日

【記者発表会のお知らせ】横川 慎二教授と携帯市場の産学連携による5G時代に向けて「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」が本格始動!

【記者発表会/取材のご案内】

i-PERC 横川 慎二 教授と携帯市場との産学連携により5G時代に向けて「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」が本格始動しました。

1800人のiPhoneユーザ利用調査から見る"スマホ劣化"の正体とは!?

  【日時】2021年3月30日(火)13:30~

  【会場】ダイヤモンド経営者倶楽部銀座サロン(東京都中央区銀座4-9-8 NMF銀座四丁目ビル3F)

  【主な内容】

     ・開会の挨拶(株式会社携帯市場 代表・粟津浜一)

     ・バッテリーの応用範囲の拡大動向と劣化の課題(電気通信大学 i-PERC 横川 慎二教授)

     ・アンケート調査から考察するバッテリー劣化予測調査(電気通信大学 浅野実)

     ・プロジェクトの今後のロードマップについて(株式会社携帯市場 代表・粟津浜一)

     ・質疑応答 / フォトセッション

 

◆ 5Gの到来によるモバイル環境の変化において重要となるバッテリー劣化、スマホ劣化の実態に迫る

◆ 1800人のiPhoneユーザを対象に多くの分析方法を検証した結果、最適となる分析手法の確立

  上記より個人差がある利用方法から想定されるスマホの正体に迫る



 

 

電通大ニュースリリースの内容は こちら をご参照下さい。

 

2021年03月22日

【お知らせ】4月6日 新スタイルの入学式に横川 慎二教授が監修するシステムが使用されます~CO2濃度の分布をリアルタイムで可視化~

【お知らせ】

CO2濃度の分布をリアルタイムで可視化し、安全安心の確保に向けた新しいスタイルの入学式を挙行します。(2021年4月6日)

【具体的な内容】

 ◆監修:

   横川慎二教授(i-PERC), 横山智則教授(情報学専攻), 石垣陽特任准教授(情報学専攻)

   大学内におけるCO2センサを含む環境センサによる実証実験で得たビッグデータ、小型センシング技術や可視化システムを活用し

   20台のCO2センサを使った式場内のCO2濃度分布のリアルタイム可視化を行います。

 

 ◆ユーザーインターフェース開発:

   美術部の小川深月, 横川研究室の川内雄登, 中里諒らにより、三密の度合をイラスト化表示して分かり易く提示します。       

 

 ◆4月1日 予備実験実施:

   無人の入学式会場を使用し2,400人分に相当する100kgの個体CO2(ドライアイス)を気化させる予備実験を行います。  

    独自開発した風光風速センサによる気流の可視化や、CO2ガスの拡散シミュレーションも実施します。

            

【期待される効果と今後の予定】

新型コロナウイルスの変異種や第4波の対策として、多人数が集まる場所では「換気の悪い密閉空間を避ける」ことが重要とされています。

今回の取組みを契機として、学校行事、あるいは劇場やイベントスペースでの安全安心を支えるため、CO2の測定・可視化が広まり、

適切な行動変容に繋がることが期待されます。

 

電通大ニュースリリースの内容は こちら をご参照下さい。

 

2021年03月30日

【お知らせ】曽我部 東馬准教授の研究成果が「化学工業日報」に掲載されました。

【お知らせ】

"電気通信大、中間バンド太陽電池、希土類を用い2段階光吸収に成功"
曽我部東馬准教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)山口浩一教授(基盤理工学専攻)らが、ラチェット型中間バンド太陽電池で希土類を用いた2段階光吸収に成功したと掲載されました。

 

化学工業日報

 

 

2021年04月16日

【お知らせ】曽我部 東馬准教授らの量子アルゴリズム研究チームの研究成果について「日刊工業新聞」に掲載

【お知らせ】

"AIモデルの「過学習」抑制 量子機械学習で世界初"
曽我部東馬准教授ら(i-パワードエネルギー・システム研究センター)らの量子アルゴリズム研究チームの研究成果について「日刊工業新聞」(7月27日付)に掲載されました。

日刊工業新聞

 

 

2021年07月30日

【お知らせ】メディア掲載:曽我部 東馬准教授とグリッドが開発した「量子インスパイア型分類アルゴリズム」の有用性を実証

【お知らせ】

"グリッド×電通大 量子インスパイア開発 機械学習アルゴリズム"
曽我部東馬准教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)とグリッドは、量子アルゴリズムに着想を得た機械学習アルゴリズム「量子インスパイア型分類アルゴリズム」を開発し、シュミレーションと理論によって、有用性を実証した。その可能性ついて「日刊工業新聞」(12月24日付)に掲載されました。

量子の特性を活かした計算能力をもつアルゴリズムを実用課題に適用する可能性や、計算の更なる高速化を示唆する。

日刊工業新聞

 

 

2021年12月27日

【お知らせ】4月25日横川 慎二教授の研究チームがライブハウスにてマイクロ飛沫に配慮した新たな音楽イベントを実証します

【お知らせ】~CO2濃度上昇を抑制する「サイレント換気タイム」を仮面女子と実証~

横川 慎二教授(i-PERC)、石垣陽特任准教授(情報学専攻)、川内雄登(情報学専攻博士前期1年、横川研究室所属)らの研究チームは、令和3年4月25日に、ライブハウス「新宿ヘッドパワー」において、「サイレント換気タイム」の導入による新しい音楽イベントの運営スタイルを実証します。

 

【背景】

本学によるCO2濃度のモニタリングでは、都内ライブハウスにおいて換気格差が広がっていることが分かりました。

しかし、大きな音が出る音楽イベント中は近隣への配慮から窓・ドアを解放できないため、一般にライブハウスでの換気は難しいとされます。

そこでライブ中にヘッドホンで音楽を鑑賞する「サイレント換気タイム」を儲け、音楽イベントの演出を阻害することなく、素早く換気を実現する実証実験を行います。

 

【実験】

200人分の呼気に相当するドライアイスを使って満室の状態を再現し、本学が開発した小型CO2センサと全方位気流計をメッシュ状に配置して

空気の流れをモニタリングします。更にフォグマシンにより気流の流れを可視化すると共に、コンピューターシュミレーションにより換気能力も

分析します。

【実験協力者】

 ◆疑似ライブ協力者:仮面女子元メンバー 橋本ゆき(渋谷区議)/ アイドルグループ「仮面女子」

 ◆実験協力:日本音楽会場協会 / 東京大学 生産技術研究所 野城智也研究室

 ◆会場演出:ADDReC株式会社 代表取締役 福島大我

 

電気通信大学のニュースサイトはこちら をご参照下さい。

 

2021年04月13日

【お知らせ】第1弾実施 新型コロナワクチン接種会場における密状態の見える化の共同実証実験

【お知らせ】~CO2濃度の可視化による良好な換気状態の構築と維持~

横川 慎二教授(i-PERC)、田中・石垣研究室(情報学専攻)らの研究チームが開発したCO2センサーおよび可視化ボードを利用した独自の接種方式に

より、新型コロナのワクチン接種会場における密状態回避の共同実証実験を開始しました。

 

 

 

【接種会場の安全・安心確保へ】

調布駅前の仮設プレハブで行われた接種会場では、ブースの座席に座ったまま待機し、医師と看護師が巡回する「調布方式」で行われました。

CO2センサーと可視化ボードを導入することでCO2濃度の現状把握や変化予測が可能となり、会場内の環境を良好に保つことができました。

こうした接種会場の安全性を確保するとともに、計測結果を見える化することで、市民の安全・安心に繋げていきたいと思います。

 

【実験内容】

小型CO2センサーおよび広域をカバーする3G/LTE通信の機能を搭載したボックス型Co2センサーを会場内に設置。

Co2濃度をリアルタイムに計測して結果を表示するとともに、ネットワークを介してデータを収集し、分析結果を事務局などにお知らせしました。

4月22日のCO2濃度は平均で500ppmでした。(1500ppm以下であれば問題無いレベル)

 

2021年04月26日

【お知らせ】5月22日オープンラボに伴い iPERCイベントページにてパネル展示と研究室ライブ配信のご案内をします

【お知らせ】~横川研究室と澤田研究室においてライブイベントを行います~

 ◆パネル展示-iPERCイベントページ:各研究室のエッセンスを詰め込んだ紹介パネル

 ◆研究室のライブイベント情報-iPERCイベントページ(共に事前登録・当日飛び込み可)

 【横川研究室】自律分散エネルギーシステムに向けたIoTによるバッテリー劣化診断や環境センシングの研究を紹介

        イベント内容:研究室活動紹介、進学相談、研究室配属に関する個別相談

 

 【澤田研究室】制御工学と様々な数理工学を組合せた, IoT時代のセキュリティ分野, エネルギー分野, 自動車, 航空機, 自律分散ロボットの研究を紹介

        イベント内容:研究室活動紹介、学生による研究紹介、研究室配属に関する個別相談

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

                

 

 

2021年05月15日

【お知らせ】5月21日 オープンラボプログラムとして東36号館UEC Observatoryを公開いたします

【お知らせ】~2022年4月に完成した研究展示施設 Observatoryを公開いたします~

  ◆カーボンニュートラル、先端無線通信、人工知能などの関連研究成果について、展示と小セミナーを実施

   本学オープンラボ2022紹介ページ:https://www.uec.ac.jp/openlab/2022/

 

  ◆iPERCセンター内各研究室のライブイベント情報

 【横川研究室】自律分散エネルギーシステムに向けたIoTによるバッテリー劣化診断や環境センシングの研究を紹介

        実施方法:対面13:30~,対面14:30~,Zoom15:30~,対面16:30~の開催(対面のみ事前登録無くても可)

        対面実施場所:西3号館201号室 又は 36号館 UEC Ovservatory(カーボンニュートラルにご興味のある方は36号館へ!)

        Zoom:同日15:30~ 事前登録フォームはこちら

 

 【澤田研究室】制御工学と様々な数理工学を組合せた, IoT時代のセキュリティ分野, エネルギー分野, 自動車, 航空機, 自律分散ロボットの研究を紹介

        実施方法:対面 5月21日 13:30~16:30 

        対面実施場所:西5号館205号室周辺にて(基礎制御工学および演習の講義室の近く)

        Zoom:同日 15:30~ 登録フォームはこちら

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

                

 

 

2022年05月17日

【お知らせ】7月17日 オープンキャンパスプログラムとして東36号館UEC Observatoryと各研究室を公開いたします。

【お知らせ】~2022年4月に完成した研究展示施設 Observatoryを公開いたします~

  ◆カーボンニュートラル、先端無線通信、人工知能などの関連研究成果について、展示と小セミナーを実施

   本学オープンキャンパス2022紹介ページ:https://www.uec.ac.jp/opencampus/2022_1/

  

  ◆iPERCセンター内各研究室の公開情報

 【横川研究室】~カーボンニュートラルを支えるシステムの高信頼化を目指して~

        カーボンニュートラルに指向した壁面発電評価の研究, 空気品質管理のためのセンターデータ解析に関する研究を公開

        実施日時:7月17日(日)11:00~17:00

        実施方法:対面

        実施場所:西3号館201, 202 又は 36号館 UEC Ovservatory(カーボンニュートラルにご興味のある方は36号館へ!)

        横川研究室のHPはこちら

 

 【曽我部研究室】~AI × 量子 × エネルギー 分野融合型の最先端研究~

         当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

         実施日時:7月17日(日)11:00~17:00

         実施方法:対面

         実施場所:西8号館708号室

         曽我部研究室のHPはこちら

         

 【澤田研究室】~計測制御工学により安全・安心な電子制御システムを開発~

        制御工学と様々な数理工学を組合せた, IoT時代のセキュリティ分野, エネルギー分野, 自動車, 航空機, 自律分散ロボットの研究

        当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

        実施日時:7月17日(日) 11:00~17:00 オンライン)教員対応 14:00~15:00, 学生対応 16:00~17:00

        実施方法:ハイブリッド形式(対面 & オンライン)

        対面実施場所:西5号館205号室周辺にて(基礎制御工学および演習の講義室の近く)

        Zoom:事前登録フォームはこちら

        澤田研究室のHPはこちら

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

 

 

2022年07月13日

【お知らせ】11月20日 オープンキャンパスプログラムとして東36号館UEC Observatoryと各研究室を公開いたします。

【お知らせ】~研究展示施設 Observatoryを公開いたします~

  ◆カーボンニュートラル、先端無線通信、人工知能などの関連研究成果について、展示と小セミナーを実施

   本学オープンキャンパス2022紹介ページhttps://www.uec.ac.jp/opencampus/2022_2/

  

  ◆iPERCセンター内各研究室の公開情報

 【横川研究室】~カーボンニュートラルを支えるシステムの高信頼化を目指して~

        カーボンニュートラルに指向した壁面発電評価の研究, 空気品質管理のためのセンターデータ解析に関する研究を公開

        実施日時:11月20日(日)11:00~17:00

        実施方法:対面(事前申込不要)

        実施場所:西3号館201, 202 又は 36号館 UEC Ovservatory(カーボンニュートラルにご興味のある方は36号館へ!)

        横川研究室のHPはこちら

 

 【曽我部研究室】~AI × 量子 × エネルギー 分野融合型の最先端研究~

         当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

         実施日時:11月20日(日)11:00~17:00

         実施方法:対面(事前申込不要)

         実施場所:西8号館708号室

         曽我部研究室のHPはこちら

         

 【澤田研究室】~計測制御工学により安全・安心な電子制御システムを開発~

        制御工学と様々な数理工学を組合せた, IoT時代のセキュリティ分野, エネルギー分野, 自動車, 航空機, 自律分散ロボットの研究

        当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

        実施日時:11月20日(日) 11:00~17:00 オンライン)教員対応 14:00~15:00, 学生対応 16:00~17:00

        実施方法:ハイブリッド形式(対面 & オンライン 要事前申込)

        対面実施場所:西5号館205号室周辺にて(基礎制御工学および演習の講義室の近く)

        Zoom:事前登録フォームはこちら

        澤田研究室のHPはこちら

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

 

 【中山研究室】~社会実装のための最適化技術の開発と活用~
        当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明
        実施日時:11月20日(日)11:00~17:00
        実施方法:対面(事前申込不要)
        実施場所:西3号館220号室
        中山研究室のHPはこちら

 

 

2022年11月16日

【お知らせ】5月21日 オープンラボプログラムとして東36号館UEC Observatoryと各研究室を公開いたします。

【お知らせ】~研究展示施設 Observatoryを公開いたします~

  ◆カーボンニュートラル、先端無線通信、人工知能などの関連研究成果について、展示と解説を実施

   実施時間:11:00-16:00/ 場所:東36号館/ 実施方法:対面                                      本学オープンキャンパス2023紹介ページhttps://www.uec.ac.jp/openlab/2023/

  

  ◆iPERCセンター内各研究室の公開情報

 【横川研究室】~カーボンニュートラルを支えるシステムの高信頼化を目指して~

        カーボンニュートラルに指向した壁面発電評価の研究, 空気品質管理のためのセンターデータ解析に関する研究を公開

        実施日時:5月21日(日)13:30~16:30

        実施方法:対面(事前申込不要)

        実施場所:西3号館201, 202 又は 36号館 UEC Ovservatory(カーボンニュートラルにご興味のある方は36号館へ!)

        横川研究室のHPはこちら

 

 【曽我部研究室】~AI × 量子 × エネルギー 分野融合型の最先端研究~

         当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

         実施日時:5月21日(日)13:30~16:30

         実施方法:対面(事前申込不要)

         実施場所:西8号館708号室

         曽我部研究室のHPはこちら

         

 【澤田研究室】~計測制御工学により安全・安心な電子制御システムを開発~

        制御工学と様々な数理工学を組合せた, IoT時代のセキュリティ分野, エネルギー分野, 自動車, 航空機, 自律分散ロボットの研究

        当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明

        実施日時:5月21日(日)13:30~16:30 

        実施方法:対面(事前申込不要)

        実施場所:西5号館205号室周辺にて(基礎制御工学および演習の講義室の近く)

        澤田研究室のHPはこちら

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

 

 【中山研究室】~社会実装のための最適化技術の開発と活用~
        当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明
        実施日時:5月21日(日)13:30~16:30
        実施方法:対面(事前申込不要)
        実施場所:西3号館220号室
        中山研究室のHPはこちら

 

 

2023年05月16日

【お知らせ】7月18日オープンキャンパスに伴い iPERCイベントページにてパネル展示と研究室ライブ配信のご案内をします

【お知らせ】~横川研究室と澤田研究室においてライブイベントを行います~

 ◆パネル展示-iPERCイベントページ:各研究室のエッセンスを詰め込んだ紹介パネル

 ◆研究室のライブイベント情報-iPERCイベントページ(共に事前登録・当日飛び込み可)

 【横川研究室】再エネ活用、バッテリー劣化予測、CO2センシングなど、研究室の活動を中心にご紹介します。

        イベント内容:研究室活動紹介、学生による研究紹介、進学相談、研究室配属に関する個別相談

 

 【澤田研究室】当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明します。

        イベント内容:研究室活動紹介、学生による研究紹介、研究室配属に関する個別相談

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

                

 

 

2021年07月02日

【お知らせ】11月21日オープンキャンパスに伴い iPERCイベントページにてパネル展示と研究室ライブ配信のご案内をします

【センター紹介動画】

ぜひ当センター独自の”エネルギー・環境問題を解決するためのソリューション研究”をご欄ください

https://www.youtube.com/watch?v=6XQw4o0L8qY

 

【ライブイベント開催】

~横川研究室と澤田研究室においてライブイベントを行います~

 ◆パネル展示-iPERCイベントページ:各研究室のエッセンスを詰め込んだ紹介パネル

 ◆研究室のライブイベント情報-iPERCイベントページ(共に事前登録・当日飛び込み可)

 【横川研究室】横川から研究室の研究の概要を説明した後,個別の研究の内容を担当している所属学生のみなさんからブレイクアウトルームで

        説明してもらいます.興味のある分野のブレイクアウトルームで,研究の内容や研究室生活について説明とQ&Aを行います。

        イベント内容:研究室活動紹介、学生による研究紹介、進学相談、研究室配属に関する個別相談

 

 【澤田研究室】当研究室の研究テーマと学生の研究スタイルや教員の指導スタイルについて説明します。

        イベント内容:研究室活動紹介、学生による研究紹介、研究室配属に関する個別相談

        動画紹介有り:1)当研究室で開発した制御系セキュリティ技術であるコントローラホワイトリストについての紹介

               2)Ⅱ類における当研究室の紹介

                

 

 

2021年11月01日

【お知らせ】5月21日15:49~横川センター長・教授がHBC北海道放送「今日ドキッ!」に出演予定

【お知らせ】~携帯のバッテリーを消耗させてしまっているNG行動について解説~

 横川慎二センター長・教授が5月21日15:49~HBC北海道放送「今日ドキッ!」に出演予定です。

「携帯のバッテリーを消耗させてしまっているNG行動について解説します。

 

HBC北海道放送「今日ドキッ!」

※番組内容は変更になる場合があります。
※ローカルテレビ番組のため、関東エリアからは視聴できません。

                

 

 

2021年05月18日

【お知らせ】横川慎二教授の研究内容が7月27日(水)午後3時40分~中国放送「イマナマ!」で放送予定

【お知らせ】~リチウムイオン電池を含んだ製品のトラブルや安全利用について~

7月27日15:40~18:56 中国放送「イマナマ!」にて横川慎二センター長・教授の研究内容を放送予定です。

リチウムイオン電池を含んだ製品のトラブルや安全利用について

 

 

 

                

 

 

2022年07月27日

【お知らせ】横川慎二教授」らの研究チームがアクリルパネル等がマイクロ飛沫感染の一因となる可能性を発見し、医学分野のプレプリントサービス「medRxiv」へ速報原稿を投稿

【お知らせ】~クラスター発生時点での換気実験と熱流体シュミレーションから分析~

電気通信大学を中心とした横川慎二教授らの研究チームは、新型コロナウイルス感染症の対策として広く実施されているアクリルパネルやビニルシートによる空間遮蔽が空気を滞留させるため換気に悪影響を及ぼし、結果としてマイクロ飛沫感染の一因となる可能性があることを発見しました。

研究者へいち早く共有し広く意見を求めるため、医学分野のプレプリントサービス「medRxiv」(運営:コールド・スプリング・ハーバー研究所, 医学系雑誌出版社BMJ, 米・イエール大学)に速報原稿を投稿しました。

 

この調査は本学に加え、産業医科大学、宮城県結核予防会の研究者によって、実際にクラスタ ーが発生した宮城県内の事務室を調査し、当時の換気状況を CO2ガスにより測定し、さらに熱流体シミュレーションによってマイクロ飛沫の挙動を分析したものです。

 

新型コロナウイルスの感染拡大予防のためは、「接触」「飛沫」「マイクロ飛沫」という 3つの感染経路毎に、複数の対策を講じることが重要です。昨今、室内の二酸化炭素(CO2)の濃度を計測・可視化することにより室内の換気状態を良好な状態に保ち、たとえ空気中に「マイクロ飛沫」が存在したとしても、これらをいち早く排出させる手法が注目されています。
これまで、調布駅前商店街との共同実証実験等、換気改善のための実証実験を行う中、宮城県内でマイクロ飛沫による空気感染が原因とみられるクラスターが発生したとの連絡を受け、本学を中心とする研究チームによる現地調査と分析が実現しました。

 

クラスターが発生した事務室では飛沫感染対策の一環として、向かい合った机の列を隔てるように、床面からの高さ 1.6mのビニールシートパーテーションが設置されていました。この遮蔽により空間が 5つの区画に分断されており、区画によっては換気回数が毎時 0.1回程度と非常に低くな っていたことが実験的に確かめられました。
改善策として、区画毎に窓開けを行い、さらに入口扉と廊下の先にある窓を開放することで、まんべんなく空気の流れ道をつくりだす事ができ、換気回数を毎時 10~28回まで向上できることがわかりました。

 

新型コロナウイルスの変異種や第4波への対策が求められる中、多人数が集まる場所ではマイクロ飛沫による空気感染リスクを低減するため、「換気の悪い密閉空間」を避けることが重要とされています。今回の結果は、飛沫感染対策のパーテーションの設置の際には、同時に区画毎に換気を確保することが重要であることを示しています。

 

詳細は大学HPニュースリリースをご覧ください

 

 

2021年05月31日

【お知らせ】曽我部研究室の木村友彰さんがIPA公募の「2021年度未踏ターゲット事業」に採択されました

"電通大初 曽我部研究室M2 木村友彰さんが「未踏ターゲット事業」に採択"

木村友彰さん(きむら ともあき 基盤理工学専攻博士前期2年)提案のプロジェクト「量子回路設計に向けた量子部分観測マルコフ決定過程(Q-POMDP)手法の開発」が、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公募しておりました「2021年度未踏ターゲット事業」に採択されました。

 

「未踏」は、経済産業省所管である独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している、”突出したIT人材の発掘と育成”を目的として、ITを活用して世の中を変えていくような、日本の天才的なクリエータを発掘し育てるための事業です。現在、未踏では3つの事業(未踏IT人材発掘・育成事業、未踏アドバンスト事業、未踏ターゲット事業)が展開されています。

 

今回、木村さんが採択された「未踏ターゲット事業」は、「革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野について、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組むIT人材に対し支援を行う」とされております。未踏の中でも特に未踏ターゲット事業の研究テーマは、研究開発が進む新たな技術プラットフォームを用いる分野、数学等の専門性を必要とする分野が対象となるため、数学を中心とした理学的な知識とITの技術を合わせ持った高度な専門性が求められます。 

 

2021年度は、「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」がターゲット分野として取り上げられていました。木村さんの提案プロジェクトは、「量子回路設計に向けた量子部分観測マルコフ決定過程(Q-POMDP)手法の開発」というもので、強化学習を使って量子回路設計を行うという先端的かつ高度な科学技術を兼ね備えた新しい提案であり、量子分野とAI分野の掛け合わせにも価値があるということで採択に至りました。本学において同事業に採択されたのは木村さんが初めてです。          

 

プロジェクト詳細については下記のニュースも併せてご覧ください。

曽我部研究室HP

2021年06月01日

【お知らせ】曽我部研究室「量子の不確実性と、人工知能の異次元の融合~量子回路設計の新たなプロジェクト始動~

◆量子部分観測マルコフ決定過程を実機量子コンピュータで実装と検証

◆量子分野とAI分野を融合し、量子回路(※1)設計に新たな展開

電気通信大学の曽我部研究室は強化学習(※2)、量子アルゴリズム(※3)、量子強化学習(※4)を基幹テーマとして研究を行っています。このたび、量子の不確実性(※5)と人工知能の技術を融合した「量子部分観測マルコフ決定過程(※6)による量子回路設計」に関する研究が独立行政法人情報処理推進機構2021年度未踏ターゲット事業の一環としての一環として新たな展開に向かっています。

 

量子コンピュータは「ゲート方式」と「アニーリング(※7)方式」の二つの方式があります。「ゲート方式」は汎用型の量子コンピュータであり、基本的な量子ゲートを組み合わせた量子回路を構築し計算を行います。量子ゲート回路の設計は、これまで古典コンピュータシミュレーションにより最適化を行ってきましたが、量子ビットの数が多くなると計算量が指数的に増えてしまうという問題がありました。より多くの量子ビットに対して回路設計を考えるには実機の量子コンピュータを使う必要があります。しかし、実機の量子コンピュータを使って制御と最適化を行うには、「波動関数の崩壊(※8)により量子状態を直接観測・制御することはできない 」という量子力学の壁を克服しないと実現できません。

 

今回のプロジェクトでは、本研究室が得意とする強化学習の手法を活かし、「量子状態の直接観測不能」という問題を部分観測マルコフ決定過程(POMDP)問題に変換した、量子部分観測マルコフ決定過程(量子POMDP)手法の開発に取り組みます*1。量子POMDP理論の枠組みの一つは、2014年にMITのAaronson教授により密度行列(※9)を用いて提唱されていますが*1、未だ理論的な研究段階にとどまり、実用的なアルゴリズムはまだ確立されていません。我々は世界で初めて量子MDP理論を実機で演算できる量子回路モデルの開発に成功しており*2、本プロジェクトでは量子MDP回路モデルをさらに拡張した量子POMDP理論モデルを実装し、シミュレータと実機を活用して量子回路設計を行い、開発手法の性能を評価します。これにより現在の最速の古典スーパーコンピュータの1億倍もの処理能力を誇るとされる量子コンピュータ開発の最大の難所といわれる量子回路の設計において大きく貢献することが期待されます*3。

 

本プロジェクトは、曽我部研究室の部分観測強化学習に精通する木村友彰(基盤理工学専攻、博士前期2年)が、上記の内容に基づき独立行政法人情報処理推進機構(IPA)2021年度未踏ターゲット事業の「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野」に応募し採択されました。

 

 

【用語説明】

(※1) 量子回路: 基本的な量子ゲートの組み合わせにより量子アルゴリズムを記述するもの。
(※2) 強化学習: 動的に変化する環境で最適な意思決定を学習する機械学習手法。
(※3) 量子アルゴリズム: 量子コンピュータで実行されるアルゴリズム。広い意味では量子と古典を組み合わせたハイブリッドアルゴリズムも含む。
(※4) 量子強化学習: 強化学習に量子コンピュータの技術を取り入れ、古典コンピュータを用いた強化学習を超える高性能化を目指した学習手法。
(※5) 量子の不確実性: 量子力学では原子は波と粒子の性質を併せ持つ。測定するまでは位置が確率的に決まる波の性質をもち、粒子の位置を確定する   ことはできない。
(※6) 部分観測マルコフ決定過程: マルコフ決定過程でエージェントが受け取っていた状態が完全に取得できず、エージェントが受け取る情報がマルコ   フ性を満たすとは限らない確率過程。
(※7) アニーリング: 高温にした金属をゆっくり冷やすと最小エネルギー状態を保持した安定構造となる現象。この現象を模して、ゆっくり冷やす代わ   りに量子ビットにかける横磁場の強さをゆっくり下げて計算するのがアニーリング方式の量子コンピュータである。
(※8) 波動関数の崩壊: 波動関数の絶対値の二乗によって確率的に表現されていた原子の位置が測定により確定する。
(※9) 密度行列: 量子力学において、混合状態を表すために用いる行列。

プロジェクト詳細については下記のニュースも併せてご覧ください。

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2021年06月01日

【お知らせ】曽我部 東馬准教授らの量子アルゴリズム研究チーム:量子(回路 or 機械)学習のVC次元を初めて確立、過学習しにくいことを検証 世界的な権威であるACM学会発刊量子コンピューティング雑誌に論文掲載

◆量子機械学習器は過学習しにくいという性質を、詳細な数値実験と統計的機械学習の理論を通して示した。

◆この成果がACM (Association for Computing Machinery) 発行の学術雑誌「ACM Transactions on Quantum Computing」に掲載された。

 

【概要】

 電気通信大学i-パワードエネルギー・システム研究センター 曽我部 東馬 准教授らの量子アルゴリズム研究チームは、量子機械学習器は過学習しにくいという性質を、詳細な数値実験と統計的機械学習の理論を通して示しました。そして、この成果は世界的な権威であるACM (Association for Computing Machinery) が発刊する学術雑誌「ACM Transactions on Quantum Computing」に掲載されました。

 

【背景】

 AIの社会実装が進み、より複雑な課題解決への活用が期待される中で、機械学習においてAIモデルの精度向上を阻む要因となっているのが「過学習」です。過学習とは、学習精度がある一定の精度まで向上すると、以降は未知のデータへの対応力を失ってしまう現象です。従来型AIでは、正則化やドロップアウトを行い、学習に制限を設けることで過学習を回避してきました。そのため古典コンピュータにおける機械学習では、過学習がモデルの精度向上のボトルネックとなっています。一方で量子コンピュータでは、量子の特性により過学習が抑制される性質があることが示唆されていましたが、理論を含む詳細な検証はこれまでなされていませんでした。今回の論文では量子機械学習器は過学習しにくいという性質を詳細な数値実験を通して示し、その根拠となる理論を世界で初めて提示しました。この成果は「ACM Transactions on Quantum Computing」に掲載されました。

 

【手法】

 統計的学習理論におけるVapnik-Chervonenkis(VC)理論は、VC次元の観点から汎化誤差境界を得るために使用することができます。VC次元とは,仮説集合の分類能力を記述する組み合わせプロパティです。これは,二項分類において任意に分類できるデータポイントの最大数です。例えば,2次元の入力空間では,線形分類器は最大で3点を切り分けることができますが、4点を切り分けることはできません。このことから、2次元空間における線形分類器のVC次元は3に等しいと言えます。

 また、量子回路構造を考慮することで、量子回路学習(QCL)仮説集合のVC次元の上限を得ることができます。この上限を用いて、QCLの汎化誤差の上限を確立することができます。この上限は、テンソルネットワークの光円錐(ライトコーン)の上限であるHardware Efficient Ansatz(HEA)の局所性と単一性を考慮することで、さらに改善することができます。これにより、HEA量子回路のモデルの複雑さが定量化され、機械学習アプリケーションにおける過学習を避けるためのモデル選択に利用することができます

 


 

【成果】

 量子コンピュータは古典コンピュータとは全く異なる性質で動くため、古典コンピュータ上で成り立つ性質が量子コンピュータでも同様に成立するのかどうか、解明されていない部分が未だに多くあります。そのため本研究では、様々な量子アルゴリズムで採用されている汎用的な量子回路について、量子ビットの数と量子回路の深さなどがモデルの表現力と過学習にどう影響するかを研究しました。その結果、量子回路の深さを増加させ(古典ニューラルネットワークを多層にすることに対応)パラメータを増加させると、ある地点でモデルの表現力が飽和することを、様々な数値実験で見出しました。モデルの表現力が飽和するということは、回路パラメータを増加させてもそれ以上モデルが複雑化せず、結果、過学習が起きない事を意味します。さらに、この事実の理論保証を与えるため、本研究では、モデルの複雑性の指標であるVC次元(※1)が上限値をもつことを証明しました。このことは、訓練誤差と汎化誤差の差分の拡大が進まないことを意味し、つまり量子回路は過学習しにくいことを示しています。今回の成果は株式会社グリッドの協力と共同研究の結果です。
※1:VC次元は、学習モデルが完全に分類することができる最大のデータ数を数値化したもの

 

【今後の期待】

 今回の研究成果は、機械学習の分野において量子コンピュータを使う意義と利点を補強するもので、量子機械学習の実用化に向けた大きな足掛かりになると期待しています。今後も引き続きコンピュータサイエンスの分野において研究を続け、学術分野への貢献と、量子コンピュータの社会実装に貢献して参ります。

 

(論文情報)

タイトル:“On the expressibility and overfitting of quantum circuit learning”
著者:C-C. Chen, M.Watabe, K. Shiba, M.Sogabe, K.Sakamoto and T. Sogabe
掲載誌:ACM Transactions on Quantum Computing,2,8,p1–24(2021)
公開日: 2021年7月9日
本誌リンク:https://doi.org/10.1145/3466797


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曽我部研究室HP

2021年07月26日

【お知らせ】曽我部 東馬准教授らの研究グループがエネルギー最適化に向けたリスク評価型強化学習手法の開発に成功

◆エネルギー分野における「アンサンブル強化学習による最適化」の開発に成功

◆不確実なエネルギー環境における「リスク評価型強化学習」の開発に世界ではじめて成功

◆カーボンニュートラルに向けた「スマートグリッド」最適化によるエネルギー有効活用に大きな期待

 

【概要】

 曽我部東馬准教授ら(i-パワードエネルギー・システム研究センター)の研究グループは、株式会社グリッドとの共同研究において、強化学習アルゴリズムにリスク評価技術とアンサンブル学習を適用することで不確実な環境におけるエネルギー最適化問題をより高い精度で解決できることを示しました。この成果はAIP(American Institute of Physics)発行の学術雑誌「Journal of Renewable and Sustainable Energy」にて掲載されました。

 

【背景】

 クリーンエネルギーの普及に伴う電源の分散化に伴い、電力の利用状況を最適化し効率的な送配電を目指す「スマートグリッド」技術が注目を集めています。しかし天候や電力需要は予測が難しく、不確実な予測シナリオに対しても配電の制約を守る手法の確立が課題となっています。
これまでも強化学習を用いてエネルギー最適化を行う試みはありましたが、主に単一のネットワークを訓練するものでした。一方、機械学習分野では並行して訓練された複数のネットワークの出力から総合的に判断するアンサンブル学習が広く用いられています。強化学習とアンサンブル学習を組み合わせた「アンサンブル強化学習」は不確実な問題への効果が期待できるものの、基礎研究に留まっている状態でした。
今回の研究では、このアンサンブル強化学習をエネルギー分野の問題に応用することで、変わりやすい天候や未知の需要データに対しても、より制約の違反が少なく経済的な売買電の計画を作成できることを示しました。さらにその計画に対してリスクマネジメントの観点から分析を行なっています。
また、本研究の結果の波及効果の一つとして、不確実な環境でも機能するAIの開発に成功し、AIの最大の課題である「フレーム問題」を解決する糸口を示唆することができました。

 

【手法】

 対象とするエネルギー最適化問題では、図1に示す配電網について、ソーラーパネルが発電した余剰な電力を売却するか不足した電力を購入するかを24時間に渡って決定することを目的としています。ここで電力需要および発電量は一定ではなく一年を通じて変化することを想定しています。

この問題を単独のAIモデルで解決するには、一年分の需要や発電量のサンプルを用いた環境モデルを作成し、その環境に対して学習する方法が考えられます。一方で、本論文で提案するアルゴリズムでは事前に典型的な需要と天候のパターンをいくつか用意し、それぞれに対応するAIモデルを独立に学習させることで、異なる判断基準を備えた複数のAIモデルを用意しました。アルゴリズム全体の行動を決める際には複数のAIモデルの出力を平均化することで行動をひとつに決定します。

アルゴリズムの効果検証の一環として、利益の平均とリスクのふたつの軸を元にマッピングしています。これによって平均利益のみの比較だけでなく異なる指標での評価が可能となります。

 


 

【成果】

 本研究の効果を測定するため、365日の需要・天候データについて作成したAIモデルを用いて電力の需給計画を策定しました。図3に示すように、個々のAIモデルは一部のパターンの需要と天候しか学習していないため、多くの日付のデータで「夜間にバッテリーを満タンに充電する」という制約を守れない結果となったのに対して、異なる環境で学習した複数のAIモデルの出力を統合する提案手法では制約の違反量を減少させ、より安定した送配電を達成できることを示しました。

さらに、平均とリスクの評価によって提案手法の結果とアンサンブルを構成する個々のエージェントの結果を比較しました。その結果、図3に示すように、単一のエージェントの結果が広い範囲に分散するのに対して提案手法の分布が狭い箇所に集中していることを明らかにしました。

これは従来の強化学習アルゴリズムの安定性の低さが要因であると考えられ、またアンサンブル学習を用いた提案手法がそれに対する対策になり得ることを示しています。

 

【今後の期待】

 これまで不確実な環境でも機能するAIをエネルギー分野に応用した研究は、国内外でも例がありませんでした。今回の研究結果は、カーボンニュートラルの実現に向けた「スマートグリッド」最適化によるエネルギーの有効活用への大きな足がかりとなることが期待されます。
曽我部研究室では今後もエネルギー問題の解決に向けて、リスクを考慮したAI最適化、不確実な環境における最適化の開発を進化させて参ります。

 

(論文情報)

タイトル:"Attention and Masking embedded Ensemble Reinforcement Learning for Smart Energy Optimization and Risk Evaluation under Uncertainties"
著者:Tomah Sogabe, Chih-Chieh Chen, Dinesh Bahadur Malla, Katsuyoshi Sakamoto
掲載誌:Journal of Renewable and Sustainable Energy,in press(2022)
公開日: 2022年6月20日
本誌リンク: https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0097344

 

(用語説明)

(1)強化学習:ある環境内におけるエージェントが、現在の状態を観測し、最適な行動を決定する問題を扱う機械学習の一種。エージェントは行動を選択することで環境から最大の報酬を得ることを目的とします。

(2)リスク評価:いろいろな種類がありますが、本研究で使用するリスク評価基準は金融工学によく使われる資産の収益の標準偏差をリスクとして考え、平均的に得られる収益との相関を評価します。

(3)アンサンブル学習:アンサンブル学習とは、個々の学習器で学習させたものを、多数決で融合することによって予測能力が向上する機械学習の一種です。

(4)フレーム問題:解決したい課題について考慮すべき情報が多い場合にAIが情報を適切に取捨選択できなくなる問題を指します。特に将来予測を交えた不確定要素が強い環境を扱う問題では、この「フレーム問題」への対処が重要となります


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曽我部研究室HP

2022年07月28日

【お知らせ】横川慎二教授らの研究チームが感染症のリスク低減に向けてCO2濃度上昇のシナリオを可視化-多次元時系列データの解析に成功-

◆アクティブラーニング空間に張り巡らせたセンサーネットワークを用いて、感染症のリスクが高くなるシナリオを抽出

◆本学附属図書館の施設に設置した環境センサー、スマートプラグなどの多次元時系列データを使い、エアロゾル感染のリスクに対応するCO2濃度上昇について検討

◆位相的データ分析の手法でシナリオを可視化し、提案手法の有効性を確認

 

【概要】

 横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)らの研究チームは、感染症のエアロゾル感染[1]の回避に向けて、CO2センサー[2]から得られる多次元時系列データ[3]を解析する手法を開発しました。これによって感染リスクが高くなるシナリオを抽出することができます。
今後も続く感染症との戦いにおいて、エアロゾル感染を避けるためにCO2センサーから得られるデータを活用することが求められています。しかしながら、多次元の時系列データを分析してその全容を把握することは容易ではありません。


今回、センサーネットワークを張り巡らせた電気通信大学附属図書館のアクティブラーニング空間[4](Agora)において取得した、環境センサーやスマートプラグなどの多次元時系列データ(2018-2019)を使い、エアロゾル感染のリスクに対応するCO2の濃度上昇について検討しました。この多次元時系列データについて、位相的データ解析(Topological Data Analysis;TDA)[5]の手法を用いて感染症のリスクが上昇するシナリオを可視化し、提案手法の有効性を確認しました。
成果は国際学術誌「IEEE Sensors Journal」に掲載されました。

 

【今後の期待】

 特定の条件の下で人感センサーの値が通常よりも高くなった2、3時間後に、該当エリアのCO2濃度が高くなることから、例えば、それよりも前に換気をするよう制御することで空気の流れを変えるといった感染対策が可能になります。また、事前に局地的なCO2濃度を予測して利用者にCO2濃度を知らせることができれば、より適切な行動変容を起こせるため、CO2濃度の局所的な増加を避けることができます。こうした知見は、今後主流になると見込まれる職場形態の一つであるコワーキングスペースなどの適切な運用の指針にすることができます。


今後は、Mapper法によるデータの解釈を自動化し、CO2濃度の上昇をリアルタイムに予測して異常な増加を抑制し、かつエネルギー消費を極力抑えた局所空調制御の方法などの検討が課題になります。

 

(論文情報)

雑誌名:「IEEE Sensors Journal」
論文タイトル:Analysis of the trends between indoor carbon dioxide concentration and plug-level electricity usage through topological data analysis
著者:Shun Endo, Shinji Yokogawa
DOI番号:10.1109/JSEN.2021.3130570


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2022年01月06日

【お知らせ】澤田賢治准教授・都立大小泉特任教授らの東京都水道局・研究発表会における講演内容が日本水道新聞へ掲載されました

講演題目

◆都立大学小泉特任教授:「水道システムに関する研究並びに東京都連携研究について」

◆電気通信大学澤田准教授:制御システムのセキュリティ動向と制御機器から始める信頼性向上」

掲載記事につきましては、下記PDF及び日本水道新聞(電子版)にてご確認ください。

2022年10月21日

【お知らせ】横川 慎二教授と株式会社携帯市場との「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」より、屋外炎天下での”スマホ熱中症”調査結果を報告

◆「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」は、外気温32℃を超えた炎天下の2021年7月17日、19日、24日の3日間、車内および、屋外にてスマートフォンに温度センサーを取り付けた端末温度の調査を実施。

◆ 急速冷却には電源をオフにしてモバイル扇風機で空冷する方法が最も有効

 

【車内ダッシュボードはダントツ危険な場所】

 スマホ炎天下温度試験1日目、スマホをカーナビとして利用した場合に見立て、車内のスマホ設置場所別の温度調査を実施したところ、実験開始時からダッシュボード、スマホホルダー(ダッシュボード上)、シートの3か所はエアコンを入れていても関係なく温度が上昇し、エアコンを止めた後も上昇し続け、実験開始から30分程度でダッシュボード(温度センサーのみ)がいち早く60℃に到達しました。ダッシュボード上に置かれたスマホ、スマホホルダー上のスマホいずれも50℃を超え、非常に危険な状態となりました。実験終了後に再度測定したところ、スマホホルダー上のスマホは46.0℃と少し下がったものの高温を保ち、シートに置かれたスマホは48.1℃、エアコン吹出口に設置されたスマホも43.5℃になるなど、炎天下の中でエンジンを切ってスマホを車内に放置すると40℃を超える高温状態が続くことが分かりました。

 

【20分で60℃を超える危険な状態に】

 スマホ炎天下試験2日目。充電器をつないだスマホやそのままにしたスマホを、サーモカメラを利用して20分間測定行ったところ、測定終了後には52.7℃や53.1℃と、充電したスマホの表面温度は50℃を超え、そのうち1台のスマホの裏面は60℃を超える結果となりました。
「日本におけるシェアが大きい製品では「高温注意」の警告が出て、消費者への注意喚起ができていることが確認されました。一方で、表面と裏面の温度差が7℃以上も出たスマホでは、警告が出ませんでした。製品によって、安全に関わる仕組みは大きく異なります。また、それらの安全対策に頼り切るのは、非常にリスクの高い行為ともいえます。いずれにしても、20分以内でスマホは高温になり、危険な状態になります。炎天下で充電しながら屋外で利用することは絶対避けるべきと考えます」(横川 慎二教授)

 

【高温になったら電源オフに。急速冷却には「モバイル扇風機」の空冷がおすすめ】

 スマホ炎天下試験3日目。60℃という極限状態まで温度を上げ、その後冷却方法別による表面、裏面の温度測定を実施、裏面が60℃を超えた時点で冷却を10分間行ったところ、スマホの裏面で一番温度が下がったのは「電源をオフしてモバイル扇風機で空冷する方法」で20℃、続いて「電源オフのみ」で18℃温度が下がる結果となりました。「電源をオンしたまま」では8℃程度しか温度が下がりませんでした。スマホの表面で一番温度が下がったのは、裏面同様「電源をオフにしてモバイル扇風機で空冷する方法」で14℃、「電源オフのみ」で12℃温度が下がる結果となりました。「電源をオンしたまま」では6℃程度しか温度が下がりませんでした。また空冷した表面は、空冷しない場合と比べて数分で温度差が開いたため、早く冷やしたい場合には空冷が効果的であるとみて取れます。
「電源オフが、一番冷却効果が高いという実験結果となりました。"少しでも早く冷やしたい"ならば、電源オフに加え空冷がおすすめです。冷蔵庫などで急速に冷やすと、急激な温度変化によって基板や接合部などがダメージを受けたり、冷却後に結露が生じたりするなど、別の故障の要因となるので注意が必要です。今回の実験では、スマホの表面にモバイル扇風機を当てましたが、表面に比べて裏面の温度上昇が高いため、裏面にモバイル扇風機を当てることで、より急速空冷ができた可能性があります」(横川 慎二教授)


 

【スマホバッテリー劣化プロジェクトとは】

「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」とは、スマートフォンなどの情報端末におけるバッテリーの劣化はユーザーの使い方に大きく影響をうけることを前提に、情報端末の使い方に基づいてバッテリー劣化の傾向を調査・研究する目的で立ち上げた産学連携プロジェクトです。2020年7月より携帯市場と国立大学法人電気通信大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター横川研究室が立ち上げ、現在は様々な端末を用いたバッテリー劣化を及ぼす使い方の研究、そして利用者アンケートに基づいたフィールド調査を実施しています。
このたび試験した端末温度調査は、"炎天下"と言われる直射日光が続く時間帯を狙い、車内のあらゆる場所のスマホの温度上昇を計測、屋外にて放置した場合のスマホの温度上昇を測定したものです。スマホは熱に影響を受けやすいデバイスです。「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」は、引き続き、消費者の生活環境を見据えながらスマホ利用における注意喚起を行ってまいります。

 


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2021年08月10日

【お知らせ】横川慎二教授・澤田賢治准教授らの研究チームが新型コロナワクチン接種会場におけるAI/IoT環境センサの実証実験を行っています。

◆ 令和3年8月1日(日)から本学体育館を会場として調布市が実施するワクチンの集団接種にて、通常の新型コロナウイルス感染症対策に加え、会場内の二酸化炭素濃度や温湿度などの各種IoTセンサによる三密・熱中症リスクのモニタリング、AI人流センサによる安全管理に関する実証実験を行っています.

 

【具体的な内容】

 実証実験で使用するシステム次の通りです。これらは、横川慎二教授・澤田賢治准教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)、安達宏一准教授(先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター)、榎木光治准教授(機械知能システム学専攻)、石垣陽特任准教授(情報学専攻)が共同で構築し、研究にあたるものです。

 

  ・二酸化炭素(CO2)濃度や温湿度・環境雑音など各種センサによる三密・熱中症リスクのモニタリング及び予測システム
  ・AI人流センサ(KDDI株式会社との共同実証による)
  ・低消費電力型IoTコンピューティング環境(ソニー製SPRESENSETM及びIoT回線プラットフォームMEEQによる)

 

これらのセンサのうち、特にCO2センサは世界最高レベルの精度を持つ分析装置(ガスクロマトグラフィー)を用いて精度確保の検証も行われています。分析装置の精度は0.1ppmで1,000万分の1という濃度を検出できます。例えるならば、東京都23区内の人口約1,000万人弱から1名の人間を特定できる程の高精度です。

 

【期待される効果と今後の予定】

 新型コロナウイルスの変異種や第4波への対策が求められる中、多人数が集まる場所では「換気の悪い密閉空間」を避けることが重要とされています。今回の取組みを契機として、病院・高齢者施設・学校などでの安全安心を支えるため、IoTによる手軽な環境センシングとAI技術による分析・予測が広まり、人々の適切な行動変容(ナッジ)に繋がることが期待されます。

 


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2021年08月12日

【お知らせ】横川 慎二教授と株式会社携帯市場との「スマホバッテリー劣化プロジェクト」による炎天下で発熱したスマホの効果的な冷却方法について、ITmedia NEWSに掲載

◆ 炎天下で発熱したスマートフォンの効果的な冷却方法について実験した結果を公開

◆ 急速冷却には電源をオフにしてモバイル扇風機で空冷する方法が最も有効

-ITmedia NEWS-



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2021年08月11日

【お知らせ】横川 慎二教授と株式会社携帯市場との産学連携プロジェクトの研究成果が、メディアに掲載

◆ 炎天下に「野外放置20分」で端末温度が60度に!?

◆ ”スマホ熱中症”の危険性と冷やす際のポイント

◆ 今回の研究成果が今後どの様な事に繋がるか

FNNプライムオンライン

【今回の研究成果が今後どの様な事に繋がるか】


今後我々が身につけて持ち運ぶモバイル機器は、さらに小型大容量のバッテリーが搭載されるようになります。それらのバッテリーを安全、安心に使ってゆくには、リスクのある行動を知り、その行動を変容することが大事です。今回の実験は、危険に至るぎりぎりの行動を知ることが目的でなく、炎天下における「ながら充電」を避けるなど、安全に向けた行動指針として認識いただければと考えています。

 

特に、産まれたときからスマホが身の回りにあった子供など若年層にとって、スマホはいつでも、どんなときでも身近で使えるものという感覚が強くあります。そのような若年層にも安全に機器を使ってもらうためにも、リスクを具体的に伝えて、自ら事故を回避するようにすることが大事です。

 

また、カーボンニュートラルを目指す世界では、再生可能エネルギーによって様々な場所で、様々な形でエネルギーが生み出されるようになります。このエネルギーを有効に使ってゆくための鍵となるのが、バッテリーの活用です。

 

今はまだ、再生可能エネルギーの蓄電は、大型の蓄電池の利用が前提となっています。しかしながら、小型大容量化が進んでゆけば、身の回りのデバイスの一つ一つが、日々の生活のエネルギー供給源になる世界が来るかもしれません。その世界を安全でレジリエントなものにするためには、リスクを知り、それを回避するための知識や技術が必要と考えています。



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2021年08月19日

【お知らせ】10月17日に新型コロナ患者移送用タクシーでマイクロ飛沫の広がりを可視化する実証実験を行います

電気通信大学を中心とした研究チームは、令和3年10月17日(日)に、新型コロナ患者を移送するために改良したトヨタ自動車製「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」車両を用いて、特殊スモークによるマイクロ飛沫の広がりを可視化する実験を、地元のタクシー会社境交通(チェッカーキャブ無線グループ)と共同で行います。合わせて二酸化炭素(CO2)ガスによる換気回数の測定や、CDC(米疾病予防管理センター)の定める陰圧室のガイドラインを満たしていることも検証します。その後、この車両は10月18日(月)より、実際に新型コロナ陽性患者の移送に使われる予定です。


実験ではフォグマシンにより疑似的なマイクロ飛沫を発生させて気流の流れを可視化するとともに、車内にCO2ガスを充満させた上で、電気通信大学が開発した小型CO2センサにより換気回数を分析します。さらに熱流体シミュレーションにより車内の気流も分析します。

【背景】

新型コロナウイルスの感染拡大予防のためは、「接触」「飛沫」「マイクロ飛沫」という3つの感染経路毎に、複数の対策を講じることが重要です。昨今、室内の二酸化炭素(CO2)の濃度を計測・可視化することにより室内の換気状態を良好な状態に保ち、たとえ空気中に「マイクロ飛沫」が存在したとしても、これらを逸早く排出させる手法が注目されています。


電気通信大学はこれまで、調布市のワクチン集団接種会場、調布市役所庁舎、調布駅前商店街、入学式、ライブ会場でのCO2濃度を可視化し、換気のための行動変容を支援してきました。また、クラスターが実際に発生した病院・高齢者施設・事業所・学校など5ヶ所に立ち入り調査し、特に換気やマイクロ飛沫の広がりの観点から、原因究明と再発防止のための改善を行ってきました。


【実験の詳細】

■実験日時 令和3年10月17日(日)10:00~
■実験場所 電気通信大学(東京都調布市調布ケ丘1丁目5−1)
■実験実施者
 ・石垣陽特任准教授(情報学専攻)
 ・横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター長)
 ・喜多村紘子准教授(産業医科大学 産業医実務研修センター)
 ・川内雄登(横川慎二研究室 学生)
 ・乾智葉(田中健次研究室 学生)
 ・根本克己(境交通株式会社 代表取締役)


実験ではフォグマシンにより疑似的なマイクロ飛沫を発生させて気流の流れを可視化するとともに、車内にCO2ガスを充満させた上で、電気通信大学が開発した小型CO2センサにより換気回数を分析します。さらに熱流体シミュレーションにより車内の気流も分析します。



【期待される効果と今後の予定】

新型コロナウイルスの変異種や第5波以降の対策が求められる中、多人数が集まる場所では「換気の悪い密閉空間」を避けることが重要とされています。今回の取組みを契機として、飲食店・事業所・ライブハウスのみならず、移動する車内での安全安心を支えるため、CO2の測定・可視化が広まり、適切な対策と行動変容(ナッジ)に繋がることが期待されます。


電気通信大学では今後も引き続き、センサやシミュレーション技術を駆使し、目に見えない換気の「可視化」と、オーナー自らが実践でき低コストな換気設備の改善による換気能力の向上とノウハウの普及・共有のために、継続的に実証実験を行う予定です。


 

 

2021年10月12日

【お知らせ】浅野実さん(情報学専攻博士前期課程2年)が日本信頼性学会若手奨励賞を受賞

情報学専攻 i-パワードエネルギー・システム研究センター横川研究室の浅野実さん(情報学専攻博士前期課程2年)が日本信頼性学会若手奨励賞を受賞しました。

本賞は昨年11月6日に行われた第33回秋季信頼性シンポジウムにおいて口頭発表を行った大学生または大学院博士課程前期課程学生、高等専門学校生およびそれらに準ずる有資格者の中から発表した内容が最も優秀と認められる1名に授与されるものです。

2021年5月31日に行われた日本信頼性学会年次総会において、授賞式が行われました。

【受賞者】浅野実

【受賞論文】直流給電による自律分散型電力グリッドにおける機械学習を用いたデバイス識別方法

2021年06月03日

【お知らせ】横川慎二教授が日本信頼性学会より高木賞を受賞

横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター・センター長)が日本信頼性学より高木賞を受賞しました。

本賞は、横川教授が学会誌「信頼性」(第41巻2号)に発表された論文「機能共鳴分析法を用いた自動車リコール情報の可視化に基づく創発的不具合の構造解析」に大使、その学術研究発展への貢献が多大であることを評価されたものです。

本学会は、国内外における信頼性技術分野の交流と人材育成および情報交換、会員相互の啓発、親睦ならびに信頼性コンサルティング活動などを通じて、信頼性技術の普及、発展に寄与することを目的に設立された団体です。


【受賞者】横川慎二

【受賞論文】機能共鳴分析法を用いた自動車リコール情報の可視化に基づく創発的不具合の構造解析

2022年06月10日

【お知らせ】阪田恒晟さん(機械知能システム学専攻博士前期課程2年)が第64回自動制御連合講演会にて優秀発表賞を受賞

機械知能システム学専攻 i-パワードエネルギー・システム研究センター澤田研究室の阪田恒晟さん(博士前期課程2年)が第64回自動制御連合講演会にて優秀発表賞を受賞しました。

自動制御連合講演会は、自動制御とその応用に関する最先端の成果を発表する場として、1958年より開催されている伝統のある講演会です。今回はおよそ250件の発表が行われ、19名が受賞しました。

【受賞者】阪田恒晟

【受賞論文】サイバー攻撃に対するレジリエントなスーパーバイザの設計

【著者】藤田真太郎, 澤田賢治

2021年12月20日

【お知らせ】中里諒さん(情報学専攻博士前期2年)が電子情報通信学会電子通信エネルギー技術研究会で若手エンジニア論文発表賞を受賞

横川慎二研究室(i-パワードエネルギー・システム研究センター(i-PERC))の中里諒さん(情報学専攻博士前期2年)が、電子情報通信学会電子通信エネルギー技術研究会(EE)で若手エンジニア論文発表賞を受賞しました。

 

本研究会は、電子通信システムへ効率よく、安定に、高品質なエネルギーを供給するために必要となる、電源システム技術、回路技術、部品技術について議論する、本領域におけるフラッグシップ研究会の一つです。

本賞は、1年間のEE研究会の第一種研究会にて発表された論文の中から、対象者の20%以内で特に優秀な論文を選出し表彰する制度です。

授賞式は、令和4年1月27日(木)のEE研究会において行われます。

 

【受賞者】中里 諒

【受賞論文】航空LiDARデータとGISソフトウェアを用いた太陽光沿面発電における検討

【著者】中里 諒, 野秋 拓真, 横川 慎二, 市川 晴久, 後川 知仁, 武田 隆

2022年01月20日

【お知らせ】若狭拓馬さん(機械知能システム学専攻博士前期課程修了)が計測自動制御学会より2022年制御部門奨励賞(技術分野)を受賞

澤田研究室の若狭拓馬さん(機械知能システム学専攻博士前期課程2021年3月修了)が,2022年3月7日(月)~10日(木)にオンラインで開催された第9回計測自動制御学会制御部門マルチシンポジウムにおいて、2022年制御部門奨励賞(技術分野)を受賞しました。

本賞は、計測自動制御学会制御部門が関与する科学技術および産業の分野において、今後の発展に大きく寄与すると期待される研究発表を行った新進の学生・研究者・技術者個人に贈呈しています。2021年の第8回計測自動制御学会制御部門マルチシンポジウムにおいて発表した5人に対して本賞が授与されました。

 

【受賞者】若狭 拓馬

【受賞論文】車群速度制御のためのスパースピニング制御

【発表会議】第8回計測自動制御学会制御部門マルチシンポジウム

 

2022年03月18日

【お知らせ】藤田真太郎さん(機械知能システム学専攻博士後期3年)が2021年電気学会優秀論文発表賞

澤田研究室の藤田真太郎さん(機械知能システム学専攻博士後期3年)が、電気学会において2021年の優秀論文発表賞A (IEEJ Excellent Presentation Award)を受賞しました。

受賞対象となったのは、2021年9月15日(水)~17日(金)にオンライン開催された電子・情報・システム部門大会における発表です。電子・情報・システム部門の調査・研究対象は、電子材料、電子デバイス、電子・集積回路、光・量子エレクトロニクス等、多岐にわたり、学際的な広がりをもつ分野です。

本賞は、2021年の部門大会、研究会における若手発表者(35才程度以下の人)を対象者として優れた論文発表を表彰するものです。

 

【受賞者】藤田 真太郎

【発表題目】二重化制御システムにおける異常発生時の制御器引き継ぎ方法

2022年04月11日

【報告】小池都知事が本学36号館を視察され、iPERCで実用化を進めている円筒形太陽光発電デバイスの仕組みについてご紹介

小池百合子東京都知事一行が2022年4月25日(月)に、全面改修後の東36号館の研究交流施設「UECオブザーバトリ Observatory」を視察され、横川慎二センター長と早瀬修二特任教授から、実用化を進めている円筒形太陽光発電デバイスの仕組みについてご紹介しました。

円筒形太陽光発電デバイスは、高効率、軽量かつフレキシブルな特性から都市における太陽電池として適しており、小池都知事からも熱心にご質問をいただきました。

 

詳細は本学トップページにてご案内いたします。

https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2022/20220502_4442.html

 

また、センター紹介動画も併せてご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=6XQw4o0L8qY

 

 


2022年05月10日

【お知らせ】都市型太陽電池による創電・蓄電の強化推進事業に関する東京都および電気通信大学による基本協定の締結について

電気通信大学(研究代表者 iPERCセンター長・教授 横川 慎二)および東京都は、都市型太陽電池による創電・蓄電の強化推進事業(注1)について、基本協定を締結しましたのでお知らせいたします。

(注1)令和4年度大学研究者による事業提案制度において選定された事業です。

 

詳細は本学トップページにてご案内いたします。

https://www.uec.ac.jp/news/announcement/2023/20230403_5271.html

 

 

 

 

 


2023年04月03日

【お知らせ】澤田賢治准教授が電子情報通信学会協賛の横断型研究会に招待講演者として登壇します。

澤田賢治准教授が電子情報通信学会協賛の「横断型研究会:スマートシティ時代の情報セキュリティ」に於て「制御システムのモデルベースセキュリティ」と題し招待講演に登壇します。

電子情報通信学会・電気学会・計測自動制御学会 連携企画
「横断型研究会:スマートシティ時代の情報セキュリティ」
https://sites.google.com/view/smartcitysec/

日 時:2021年7月28日(水) 14:00~17:00頃
開 催:オンライン開催


主 催:電子情報通信学会 センサネットワークとモバイルインテリジェンス
(SeMI)研究専門委員会
協 賛:電気学会 スマートグリッドの電気事業者・需要家間エネルギーサービス技術調査専門委員会
計測自動制御学会
電子情報通信学会 企画戦略室

<開催趣旨>
スマートシティ時代においては情報セキュリティの課題はデバイスレベルから
都市レベルまで従来に比べはるかに多岐にわたると予想される.本研究会では
学会 横断および産学横断で情報セキュリティの専門家が集い,
スマートシティ時代の情報セキュリティについて講演を行い,意見交換を行う.


<聴講参加登録(無料)>
https://forms.gle/bxP1GyTown9ZKLdFA

<プログラム>

[講演](注)当日までに題目変更の可能性あり


吉岡 克成(横浜国立大学)
基調講演「IoTにおけるサイバーセキュリティの現在と未来」


森 達哉(早稲田大学)
招待講演「サイバーフィジカルシステムのセキュリティ」


藤田 範人(NEC)
招待講演「スマートシティリファレンスアーキテクチャと都市OSセキュリティ」

窪田 歩(KDDI総合研究所)
講演「通信事業者から見たスマートシティセキュリティ」


澤田 賢治(計測自動制御学会/電気通信大学)
招待講演「制御システムのモデルベースセキュリティ」

水野 修(電気学会/工学院大学)
招待講演「新エネルギーサービス実現のためのセキュリティ」

[パネル討論]
上記講演者で実施


2021年07月19日

【お知らせ】澤田賢治准教授がプログラム委員長を務める第9回制御部門マルチシンポジウムのプログラムが公開されました。

澤田賢治准教授がプログラム委員長を務める第9回制御部門マルチシンポジウムのプログラムがWEB公開されました。

SICE制御部門のフラグシップ会議ならではの魅力的な発表, 招待講演, チュートリアル, ワークショップが勢揃いしております。是非ご参加頂ければ幸いです。

https://mscs2022.sice-ctrl.jp/program


日 時:2022年3月7日(月)~3月10日(木)
開 催:オンライン開催


早期ご参加は2月21日までとなりますので、お早目のご登録をお勧めいたします。

https://mscs2022.sice-ctrl.jp/registration

2022年02月14日

【お知らせ】早瀬 修二特任教授が第27回 ICTワークショップに「塗布で作製できる高効率フレキシブル太陽電池と円筒形太陽電池への応用」と題し登壇します。

早瀬修二特任教授が電気通信大学 第27回 ICTワークショップ「SDGsにおける未来エネルギー」に於て「塗布で作成できる高効率フレキシブル太陽電池への応用」と題し登壇します。

「SDGsにおける未来エネルギー」
https://www.uec.ac.jp/news/event/2021/20210909_3692.html

日 時:2021年10月21日(木) 16:00~17:45
開 催:ZOOMウェビナーによるオンライン開催


主 催:電気通信大学
企 画:UECアライアンスセンター運営支援室

申 込下記申込フォームに必要事項を記載してご登録
    お申込みフォーム


<プログラム>

(1)早瀬 修二(iPERC, 情報理工学研究科 基盤理工学専攻)
「塗布で作成できる高効率フレキシブル太陽電池と円筒形太陽電池への応用」

 

(2)渡邊 美信 氏(株式会社中山鉄工所, 企画開発課次長)
「わが社のSDGsの取組-小水力発電システム」


(3)木下 幹康 氏(溶融塩技研株式会社 代表取締役)
「小型原子炉 / 太陽光 / 風力と溶融塩蓄熱による水素生産」




2021年09月13日

【お知らせ】6月29日(水)に早瀬 修二特任教授が第18回産学官連携DAYにおいて「塗布型ペロブスカイト太陽電池の高効率化と都会型円筒形太陽電池への展開」と題し講演いたします。

早瀬修二特任教授が電気通信大学 第18回 産学官連携DAY(新技術紹介フェア2022初夏)に「塗布型ペロブスカイト太陽電池の高効率化と都会型円筒形太陽電池への展開」と題し登壇します。

「新技術紹介フェア2022初夏」

日 時:2022年6月29日(水) 13:00~16:45
開 催:Webを利用したプレゼンテーションおよび動画の配信


主 催:電気通信大学
後 援:一般社団法人目黒会(電気通信大学同窓会)

    電気通信大学産学官連携センター事業協力会

    株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO

    多摩信用金庫

    一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会)

申 込下記申込フォームに必要事項を記載してご登録
    お申込みフォーム

 

詳細のご案内:https://www.uec.ac.jp/research/alliance-activity/r-day/

 





2022年06月17日

【お知らせ】9/8~9/9に環境科学会2022年会に横川教授と曽我部准教授が登壇します。

【環境科学会2022年会】

9月9日(金)13:00~「シンポジウム-9」にて講演

講演題目:「カーボンニュートラルに向けたエネルギーインフラパラダイム」横川慎二教授

      「AI予測最適化手法を用いた窓用透明型太陽電池の設計と開発」曽我部東馬准教授


主催:公益社団法人 環境科学会
日程:2022年9月8日(木)~9日(金)

会場:WEB開催
内容:

◆研究発表

・口頭発表(公募)

・ポスター発表(一般発表あるいは優秀発表賞応募発表)(公募)

◆シンポジウム(企画申込制)

◆受賞記念講演/受賞記念シンポジウム

◆交流会(中止)

 

詳細のご案内:https://www.ses.or.jp/conference/2022conf/

 





2022年08月29日

【お知らせ】10月6日 産学官連携センター 第127回研究開発セミナーに横川教授, 市川特任教授, 早瀬特任教授が登壇します。

【電気通信大学 産学官連携センター 第127回研究開発セミナー】

10月6日(木)15:45~講演

講演題目:15:45~「カーボンニュートラルに向けたエネルギーインフラパラダイム」横川慎二教授

      16:05~「インターネット型エネルギーネットワーク」(蓄エネ・活エネ)市川晴久教授

      16:25~「都市型円筒形太陽電池」(創エネ・活エネ)早瀬修二特任教授



日程:2022年10月6日(木)15:00~17:10

会場:ハイブリッド開催
内容:

◆基調講演

 「(仮題)カーボンニュートラルの実現に向けた大学等への期待」文部科学省 研究開発局 環境エネルギー課 課長 轟渉氏

◆研究発表

◆研究事例紹介

お申込み:https://forms.gle/imt7SAjHB7UGh3Uk7

 

主催:電気通信大学産学官連携センター

共催:電気通信大学産学官連携センター事業協力会

後援:一般社団法人目黒会(電気通信大学同窓会)

   一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会)

 

詳細のご案内:https://www.uec.ac.jp/news/event/2022/20220902_4762.html

 





2022年09月06日

【お知らせ】2月28日 電気通信大学 新技術紹介フェア 冬~カーボンニュートラル特集~に横川教授と澤田准教授が登壇します

【電気通信大学 産学官連携センター 新技術紹介フェア 冬~カーボンニュートラル特集~】

2月28日(火)13:00~15:40

講演題目:13:40~14:00「i-パワードエネルギー・システム研究センターの紹介」横川 慎二教授

      14:30~15:00「スマートBA システムを支える安全安心なセキュア制御ネットワーク」澤田 賢治准教授

     


日程:2023年2月28日(火)13:00~15:40

開催:オンライン開催
内容:

◆基調講演

 「2050年カーボンニュートラルに向けた政策動向」山田 亮太氏

  経済産業省 産業技術環境局 エネルギー・環境イノベーション戦略室 係長

◆研究発表

 

お申込み:参加登録フォーム

 

主催:電気通信大学産学官連携センター

共催:電気通信大学産学官連携センター事業協力会

   一般社団法人目黒会(電気通信大学同窓会)

   一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会)

 

詳細のご案内:https://www.uec.ac.jp/research/alliance-activity/fair/

 





2023年02月03日

【お知らせ】6月30日i-PERCシンポジウム2021を開催します(講演概要プログラム掲載)

i-PERCシンポジウム2021

テーマ 【カーボンニュートラルに向けた電力エネルギーと情報通信】

 

目下、世界規模での脱炭素社会構築が喫緊の課題として取り上げられ、日本政府は、
「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、経済と環境の好循環を実現するグリーン
成長戦略を打ち出しました。カーボンニュートラルは、並大抵の努力では実現できま
せん。温室効果ガスの排出が8割以上を占めるエネルギー分野において、どのような形
で取り組むのか、グリーン成長戦略に情報通信がどのような形で貢献できるのかが極め
て重要です。本シンポジウムを通して様々な角度から上記の課題、エネルギー政策及び
エネルギー需給の絵姿を議論し、深めて頂く好機となれば幸いです。

                

【プログラム詳細】

日時:2021年6月30日(水)13:00~16:00
実施形態:オンライン開催(Zoomウェビナー)
対象:どなたでも
参加費:無料
定員:100人程度(要事前申込)
申込:下記URLの参加申込フォームよりお申込みください。
URL:https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_I_wTz1bZTG2QgglU9byW8g
主催:電気通信大学 i-パワードエネルギー・システム研究センター(iPERC)
協賛:株式会社グリッド

 

開会ご挨拶 13:00~13:10 横川 慎二センター長


13:10~13:50(Q&A含む)
■基調講演:小林 光氏(東京大学 先端科学技術研究センター研究顧問)
「脱炭素実現の鍵は協力への投資」

 日本のこれまでの温暖化対策は、経済に対して環境対策が悪影響を与えない範囲で行うとの呪縛にとらわれていたのではないか。

その結果、ビジネスチャンスは失われ、技術も枯渇してきている。世界の動きに置いておかれる瀬戸際でようやく踏み切ったのが、

2030年46%カット、50年実質排出ゼロ。環境への取組みこそが、経済を活かす、と確信し、今こそ投資を。

円滑な投資のためには、仲間づくり。そして政府は、カーボンプライシングで投資の成功を下支えすることが重要である。

 

13:50~14:30(Q&A含む)
■招待講演:仁木 栄氏(新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 技術戦略研究センターサスティナブルエネルギーユニット長)
「カーボンニュートラル実現に向けたエネルギーイノベーション」

 世界各地で異常気象が頻発するなど、温室効果ガス(GHG)による気候変動問題は世界共通の課題であり、世界が一致協力して     カーボンニュートラルを目指す必要がある。日本では菅首相が2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言した。本講演ではGHG排出の現状と削減シナリオを紹介するとともに、カーボンニュートラル実現に向けた研究開発の重要性を議論する。 

 

休憩 14:30~14:40

 

14:40~15:45 iPERC教員の講演
■テーマ別講演(i-PERC専任教員による)

・横川慎二(i-PERC教授・センター長)
「カーボンニュートラルに向けたi-PERCの活動について」

・曽我部東馬(i-PERC准教授)
「不確定性を考慮したエネルギーミックス問題の最適化」
-数理手法、AI手法そして量子アルゴリズムまでー

・澤田賢治(i-PERC准教授)
「電力インフラのエッジデバイスに適用可能なセキュリティ機能開発」

・早瀬修二(i-PERC特任教授)
「高効率フレキシブル太陽電池の開発と円筒形太陽電池への応用」

・市川晴久(i-PERC特任教授)
「ユーザ主導インターネット型電力システム」

 

Q&A、議論(iPERC講演者向け)15:45~15:55


閉会ご挨拶 15:55~16:00


【プロフィールご紹介】

小林光(こばやしひかる)・東京大学先端科学技術研究センター研究顧問

1949年11月東京生まれ。

73年慶應大学経済学部卒、東大まちづくり大学院修了、パリ12大学都市研究所満期退学。博士(工学)

73年環境庁入庁。地球環境局長、事務次官などを歴任。2011年1月に退官し、慶應大学(SFC)教授(19年まで)。16年から現在まで東大客員教授。17年から1年間、米国でフルブライト派遣教授。エコ経済、エコまちづくりを一貫して担当。自宅エコハウスでも有名。編著書には、「環境でこそ儲ける」、「地球とつながる暮しのデザイン」など。


 

 

 

 

【講演概要を含むプログラム】      【後援】

◆電気通信大学 先端ワイヤレス・コミュニケーション研究センター(AWCC)

http://www.awcc.uec.ac.jp/

◆電気通信大学 人工知能先端研究センター(AIX)

http://aix.uec.ac.jp/

◆電気通信大学 環境調和型ライフサイクル研究ステーション

◆電気通信大学 先進エネルギーデバイスとAI融合技術研究ステーション

◆電気通信大学 次世代品質信頼性情報システム融合研究ステーション

https://www.uec.ac.jp/research/activity/station.html


 

 

 

 

【協賛企業】                      

 ◆株式会社グリッド様                           

  https://gridpredict.jp/                     

 ◆ガイオ・テクノロジー株式会社様    

  https://www.gaio.co.jp/

 

2021年06月09日

【報告】台湾・成功大学Yueh-Nan Chen博士による本学訪問記念講演会を開催


2024年4月24日(水)、台湾・国立成功大学のYueh-Nan Chen先生による本学訪問記念講演会が、i-パワードエネルギー・システム研究センター(i-PERC)主催で開催されました。この度の来学は去る2024年3月13日(水)~16日(土)、本学より小花貞夫理事(研究・産学官連携戦略担当)、曽我部東馬准教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)、瀬川倉三産学官主幹コーディネータ(産学官連携センター)らが台湾・国立成功大学および各研究機関を訪れ、Chen先生含め将来の共同研究・インターンシップについて議論を交わしたことを受け、実現したものです。(※肩書きは昨年度時点となります。)
講演会に先立ち大家万明理事(国際・広報戦略担当)らと懇談を行い、挨拶を交わされた後、ご講演いただきました。
その後、冷却中性原子を用いた量子コンピューティングの研究を行っている中川賢一教授(レーザー新世代研究センター)の研究室、超伝導量子技術の研究を行っている島田宏教授(基盤理工学専攻)の研究室、量子光学・量子情報通信技術の開発を行っている清水亮介教授(基盤理工学専攻)の研究室を訪問され、研究に取り組む学生の発想力を高く評価いただきました。
Chen先生は、台湾の量子情報理論の権威であり、量子steering理論の専門家で、今回の講演会は量子情報理論に関心を持つ本学の教員や学生にとっても大変有意義な機会となりました。
また、今後学術交流を一層深め、最新の研究動向を共有することにより、本学と成功大学との連携が進むものと期待されます。


 

 

 

 

2024年05月02日

曽我部東馬研究室(i-パワードエネルギー・システム研究センター)古賀諒介さん(基盤理工学専攻博士前期1年)が第11回量子ソフトウェア研究会 学生奨励賞を受賞


曽我部東馬研究室(i-パワードエネルギー・システム研究センター)の古賀諒介さん(基盤理工学専攻博士前期1年)が、

2024年3月28日(木)~29日(金)にオンラインと名古屋大学ES総合館でのハイブリッド形式で開催された第11回量子

ソフトウェア研究会において学生奨励賞を受賞しました。


古賀さんは、「量子コンピュータにおける量子誤り訂正」をテーマとした、連続測定を活用した新しい量子誤り訂正手法に

焦点を当て、エラーモデルの仮定を必要とせず誤り訂正を行うために、モンテカルロモデル予測制御と粒子フィルタによる

オンラインシステム同定を組み合わせた適応的な制御を提案しており、今回の本研究が優れた発表を行ったと認められ、受

賞となりました。

 

本学会は情報処理分野、特にコンピュータサイエンス領域の研究者および実務者の、量子ソフトウェア分野への参画を喚起

し、量子ソフトウェアの研究開発を推進するべく設立されたもので、他分野および他学会と協働して量子情報技術の発展に

貢献し、もって人類の新時代の建設に寄与することを目的とするものです。

本賞は、研究発表会で優秀な発表をした学生に贈呈されるもので、発表会参加者と研究会役員による投票をもとに決定され、

対象論文は年1回の「山下記念研究賞」に推奨されます。 今回の学生奨励賞は発表者34件のうち2名に贈呈されました。

授賞式は6月に第12回量子ソフトウェア研究会にて行われる予定です。


【受賞者】古賀 諒介
【発表題目】オンラインシステム同定を統合したモンテカルロモデル予測制御による連続量子誤り訂正
【著者】古賀 諒介、笠原 伸容、斯波 廣大、Chen Chih-Chieh、曽我部 東馬(テーマ担当教員)


量子ソフトウェア研究会

曽我部東馬 研究室

 

 

 

2024年05月13日

【報告】笠原伸容さん(基盤理工学専攻博士前期2年)の研究が独立行政法人情報処理推進機構(IPA)2023年度未踏ターゲット事業に採択

 

ポイント
*モデル予測によるリアルタイム量子誤り訂正手法の開発
*弱測定を用いた連続量子誤り訂正手法に新たな展開

概要
曽我部東馬研究室(i-パワードエネルギー・システム研究センター/基盤理工学専攻)は、量子AIハイブリッド技術に関する基礎と応用研究を基幹テーマとして研究を行っています。このたび、笠原伸容さん(基盤理工学専攻博士前期2年)の提案した、量子誤り訂正にリアルタイムモデル予測制御を融合した「モデル予測制御を用いたハイブリッド型量子誤り訂正手法の開発」に関する研究が独立行政法人情報処理推進機構(2023年度)未踏ターゲット事業の一環として新たな展開に向かっています。

背景
量子誤り訂正は汎用型量子コンピュータ実現のために欠かせない技術として現在注目されています。近年、数千の量子ビット数を持つ量子コンピュータの技術が成熟しつつありますが、大量の量子ビットをどのようにすればエラーなく動作させられるかが非常に悩ましい課題で、量子コンピュータの実用化は、それによって妨げられていると言っても過言ではありません。
これまで開発されてきた対処手法として、大きく分けると、「離散量子誤り訂正」と「連続量子誤り訂正」の二つの方式があります。しかし、「離散量子誤り訂正」では、離散時間での操作を行うため、検知してから修正するまでの間に「まだ予期できない場所にエラーが発生してしまう可能性」があることが問題点として挙げられ、「連続量子誤り訂正」はシステムに起きるエラーの種類をあらかじめ仮定しているので、仮定した種類以外のエラーが発生した場合に、誤った「誤り訂正」を行ってしまい、リアルタイムに起きた様々な種類のエラーに対応できないという弱点があります。

手法
本プロジェクトでは上記手法の弱点に着眼し、世界で初めて、稼働中の量子コンピュータに起きうる様々なエラーに迅速に対応し、速やかにシステムを正常に回復する「モデル予測制御を用いたハイブリッド型量子誤り訂正」という手法の提案・開発を行っています。この手法の最大の注目点は、①これから起きうるエラーの種類を予測することです。ただし予測精度を担保するために、古典の制御工学分野で類似した問題に、すでに有効でかつ成熟した「モデル予測制御」という予測技術を採用します。②また、従来の離散手法と連続的手法の長所を機能的に融合しハイブリッド型量子誤り訂正を行います。このように、制御工学で培われてきた現代制御技術を量子計算機の性能向上に直接的に役立てることで、量子コンピュータの実用化に大きく貢献できることが期待されます。

 

 

モデル予測制御を用いたハイブリッド型量子誤り訂正

 

詳細は以下のウェブサイトでご確認ください。
IPA独立行政法人 情報処理推進機構 2023年度未踏ターゲット事業(量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発分野)公募結果について

2023年07月19日

2024年4月24日《在学生・教職員対象》台湾・国立成功大学Yueh-Nan Chen博士による本学訪問記念講演会

i-パワードエネルギー・システム研究センター(i-PERC)は、台湾・国立成功大学のChen先生をお招きして、本学訪問記念講演会を開催いたします。 Chen先生は、量子輸送、量子情報から量子生物学まで幅広い分野にわたる量子情報理論の専門家です。今回の講演会は量子情報理論に関心を持つ本学の教員や学生にとって貴重な機会となりますので、奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。


Yueh-Nan Chen博士 記念講演会


日時    2024年4月24日(水)11時00分から12時00分

開催場所  UECアライアンスセンター100周年記念ホール   学内マップ(番号:70)

費用    無料

定員    42名(定員先着順)

対象    本学学生および教職員

主催    i-パワードエネルギー・システム研究センター


Yueh-Nan Chen博士プロフィール

国立成功大学教授。QFort(Center for Quantum Frontiers of Research & Technology)の初代所長。2001年に国立交通大学で博士号を取得。現在、国立成功大学物理学部の著名な教授であり、国立理論科学研究センターのセンターサイエンティストでもあります。専門は量子輸送、量子情報から量子生物学まで幅広い。量子情報科学への貢献により、ここ数年NCTS Young Theorist Award、K. T. Li Research Award、Ta-You Wu Memorial Award、CTCI Outstanding Physics Research Award (2020)、MOST Outstanding Research Award (2021)などの賞を受賞しています。


Yueh-Nan Chen博士プロフィール


講演会概要

タイトル:Temporal quantum correlations in the cloud Quantum steering is a pivotal correlation in quantum information theory. It allows one party (Alice) to remotely steer another party (Bob) by her choice of measurements. Not only many experimental realizations of quantum steering have been demonstrated, but also various theoretical applications, such as quantum foundations and one-sided device independent quantum information tasks are proposed. Apart from the spatial quantum steering, a temporal analogue of quantum steering was also developed recently. In this talk, I will introduce the theory of temporal quantum steering and describe its role among various temporal quantum correlations. By using the cloud quantum computers, such as IBMQ and IonQ, I will further illustrate the applications of the quantum correlations, including benchmarking quantum state transfer, the enhanced quantum metrology, and quick charging of quantum battery.


問い合わせ窓口

i-パワードエネルギー・システム研究センター(i-PERC)

曽我部 東馬 電話番号:042-443-5964メールアドレス:sogabe@uec.ac.jp
備考
事前の参加お申し込みは不要です。当日は直接開催場所へお越しください。

2024年04月17日