iPERCシンポジウム レポート

3月8日(木)電気通信大学100周年記念ホールにて、電気通信大学創立100周年を記念とし、またiPERC開設3周年の研究成果発表として「iPERCシンポジウム」が開催されました。当日は梅花を散らす春の雨が降りしきる中であったにもかからず、学内・外から沢山のご聴講の方々にお集まりいただきました。

ご挨拶はiPERC設立以前よりご参画いただいている中野理事より、iPERC設立前から3年間の経緯と活動のご紹介がありました。

基調講演は、東京工業大学・先進エネルギー国際研究センター、センター長の柏木孝夫先生より「超スマート社会Society5.0とスマートエネルギーシステムの展望」と題し、現在政府主導で行われているエネルギー政策の全容の解説、また日本の将来を見据えた今後の課題などについてご講演いただきました。

招待講演お一人目は、株式会社NTTスマイルエナジー社長の小鶴慎吾氏より「NTTスマイルエナジーの『情報×エネルギー』ビジネスについて」と題し、太陽光発電によるエネルギーのIoTサービスを活用し、いかにパリ協定へ貢献していくかについてご講演いただきました。

お二人目は、株式会社明電舎の水・環境システム事業部、戦略企画部専任部長の中島満浩氏より「下水管路IoTと今後の展望」と題し、マンホールにIoT端末を設置しリアルタイムで降雨情報や水位等の観測状況を把握するシステムの技術紹介、いかにAIをインフラに応用していくかなどについてご講演いただきました。

第二部は、現センター長新誠一教授から改めてiPERCの紹介とご挨拶がありました。その後、研究成果発表としてiPERC教員からそれぞれの研究についての発表を行いました。曽我部東馬准教授「物理モデルに“思考力”を賦与する:最強人工知能アルゴリズムを駆動したエネルギーシステムの最適化」 横川慎二准教授「エネルギーシステムにおける信頼性、安全性、レジリエンス」  澤田賢治准教授「制御系のサイバーセキュリティのための協調型ホワイトリスト」  市川晴久特任教授「電力エネルギー制御プラットフォーム“バーチャルグリッド”」

終了後は学生会館ハルモニアに場所を移し、講師の先生方を囲んで産・学からエネルギーを研究されている方々にお集まりいただいて懇親会を行い、さらなる談義を深めました。お集まりいただきました方々には誠にありがとうございました。今後ともiPERCならびにiPERC教員をご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。